【2026-2027年版】世界の音楽業界カンファレンス・ショーケース・ミュージックマーケット

TriplegunsのWEBにて6月に公開したブログ「世界のアニメエキスポ・日本文化イベント一覧」が
(ごく一部の方からではありますが)”とても便利!” ”こうやって見れるとわかりやすい”

と好評だったので、今回は音楽業界verで世界の音楽業界カンファレンスイベントカレンダーをまとめてみました!

今回もまったくもって一部の方にしか刺さらない可能性もありますが、
「音楽業界にもこんなBtoBイベントがあるのね」と他業界の方もご一読いただければ幸いです。

海外でライブをしたい。
海外フェスティバルに出演したい。
海外のレーベル、プロモーター、エージェント、マネージャー、現地制作スタッフとつながりたい。

日本のアーティストや音楽関係者が海外展開を考えるとき、実際にライブを開催することだけでなく、
世界各地で開催されている音楽カンファレンス、ショーケースフェスティバル、ミュージックマーケットに参加するという方法があります。

アメリカではSXSW、オランダではESNS、ドイツではReeperbahn Festival、
イギリスではILMCやThe Great Escape、アジアではTIMM、MU:CON、All That Mattersなど、
世界各地に音楽業界関係者が集まるイベントが存在します。

そこに参加しているのは、レーベル、マネージャー、ブッキングエージェント、プロモーター、ライブ/コンサート制作・演出チーム、フェスティバル主催、ライブ会場、出版社、音楽配信会社、Music Tech企業、メディア、各国のMusic Export機関など、音楽ビジネスに関わるさまざまな人々が一堂に集まります。

この記事では、世界各地で開催されている主要なMusic Conference / Showcase Festival / Music Marketを、
1月から年間カレンダー形式で紹介します。

※開催日程や参加・出演条件は毎年変更されるため、最新情報は各イベントの公式サイトをご確認ください。

▼1月

イベント名都市・国概要・規模メモ
ESNS(Eurosonic Noorderslag)フローニンゲン/オランダヨーロッパ各国の新しいアーティストを紹介するショーケースフェスティバルと音楽カンファレンス。2027年は1月13〜16日開催。欧州各国のフェスティバル、エージェント、レーベル、Music Export機関などが集まる。過去にはStromae、The xx、Hozier、Fontaines D.C.なども出演。
Folk Alliance International Conferenceシカゴ/アメリカFolk、Roots、Global Musicなどを中心とした国際音楽カンファレンス。2027年は1月27〜31日開催。アーティスト、マネージャー、エージェント、レーベル、フェスティバル、会場、ラジオ関係者などが世界各国から参加。公式・プライベート双方のショーケースも多数開催される。

▼2月

イベント名都市・国概要・規模メモ
ILMC – International Live Music Conferenceロンドン/イギリス世界のライブ、ツアー、フェスティバル産業に特化した国際カンファレンス。2027年は2月23〜26日開催。アーティストの音源ビジネスというより、プロモーター、エージェント、フェスティバル、会場、チケット、ツアーなど「ライブビジネス」に軸足を置いたイベント。

▼3月

イベント名都市・国概要・規模メモ
SXSW Music Festival & Conferenceオースティン/アメリカ音楽、映画、テクノロジー、カルチャーなど複数のクリエイティブ産業が街全体に集まる世界的イベント。2027年のMusic Festival & Conferenceは3月15〜21日開催。世界でもっとも有名なカンファレンス。世界各国のアーティストによるショーケースと並行して、音楽ビジネス、ツアー、Music Tech、著作権、AI、ファンダムなど幅広いテーマのカンファレンスを開催。レーベル、エージェンシー、メディア、Music Export機関などもショーケースを展開する。

▼4月

イベント名都市・国概要・規模メモ
jazzahead!ブレーメン/ドイツジャズに特化した国際見本市、カンファレンス、ショーケースフェスティバル。2027年は4月22〜24日開催。ミュージシャンだけでなく、レーベル、エージェンシー、フェスティバル、ブッカー、メディアなど世界のジャズ関係者が集まるTrade Fair形式。公式ショーケースも開催される。

▼5月

イベント名都市・国概要・規模メモ
The Great Escapeブライトン/イギリス毎年5月、ブライトン市内の多数のライブハウスを使って開催される新人発掘型ショーケースフェスティバル&音楽カンファレンス。2027年は5月12〜15日。450組以上の新しいアーティストが30以上の会場に出演。日中にはパネル、Keynote、ネットワーキングなどの業界向けConferenceを開催し、世界各国の音楽関係者が参加する。
Music Bizサンディエゴ/アメリカMusic Business Associationが開催する音楽ビジネスカンファレンス。2027年は5月17〜20日開催。レコード会社、DSP・ストリーミング、ディストリビューター、出版社、Music Tech、マネージメント、マーケティングなど「音源・権利・流通・テクノロジー」のビジネス関係者が幅広く参加する。約2,000人の業界関係者の参加を予定。

▼6月

イベント名都市・国概要・規模メモ
TIMM – Tokyo International Music Market東京/日本日本音楽の海外展開・国際交流を目的として国内外の音楽業界関係者をつなぐ国際音楽マーケット。2026年は6月8〜13日に開催。海外バイヤーと日本の音楽業界関係者によるネットワーキング、ビジネスセミナー、ショーケースライブなどを実施。2026年はMUSIC AWARDS JAPAN WEEKとの連携も強化された。

▼9月

イベント名都市・国概要・規模メモ
BIGSOUNDブリスベン/オーストラリアオーストラリアを代表する音楽カンファレンス&ショーケースイベント。2026年は9月1〜4日開催。音楽業界向けカンファレンスと同時に「BIGSOUND 100」として多数のアーティストが市内のライブ会場でショーケースを実施。レーベル、Publishing、Sync、Management、Mediaなど幅広い業界関係者が参加する。
MUソウル/韓国韓国内外の音楽・エンターテインメント業界をつなぐGlobal Music Business Platform。2026年は9月2〜4日開催。Business Matching、Business Workshop、Conference、Global Showcaseなどを開催。韓国国内だけでなく海外の音楽関係者とのビジネス交流を目的としている。
IFF LDN – International Festival Forumロンドン/イギリス世界各国のFestival BookerとBooking Agentを中心としたライブミュージック業界イベント。2026年は9月7〜9日、Outernet London周辺で開催。約1,000人のBooking Agent・Festival Professional、700以上のFestival、40以上の市場から関係者が参加予定。一般的なカンファレンスとは異なり招待制で、Festival BookingとAgency Businessに強くフォーカスしている。2026年にはアジアのフェスティバル関係者をつなぐ「Asia Live」もスタート。
Reeperbahn Festivalハンブルク/ドイツハンブルクのReeperbahn地区を中心に開催される大型ショーケースフェスティバル&音楽産業カンファレンス。2026年は9月16〜19日開催。数百組規模のアーティストによるライブと並行して、音楽・デジタル産業に関するConference、Networking、Matchmakingなどを実施。ドイツだけでなく国際的な音楽業界関係者が集まる。

▼10月

イベント名都市・国概要・規模メモ
All That Matters
Music Matters Live
シンガポールMusic、Sports、Gaming、Marketing、Entertainmentなどを横断するアジアの国際カンファレンス。2026年は10月2〜7日開催。10月2〜4日にMusic Matters Live、5〜7日に業界向けConferenceを開催。音楽会社だけでなく、ブランド、プラットフォーム、テクノロジー、エンターテインメント企業など幅広い参加者が集まる。
Amsterdam Dance Event(ADE)アムステルダム/オランダElectronic Musicに特化した世界最大規模のFestival & Business Platformのひとつ。2026年は10月21〜25日開催。市内各地でクラブイベント、ライブ、Conference、Music Tech、Networkingなどが同時進行。DJ、プロデューサーだけでなく、レーベル、エージェント、プロモーター、フェスティバル、Music Tech企業など世界の電子音楽産業が集まる。
WOMEX – Worldwide Music Expoラス・パルマス/グラン・カナリア、スペインWorld、Folk、Roots、Traditional、Global Musicを中心とした国際音楽マーケット。2026年は10月21〜25日開催。約2,600人の音楽関係者が参加するTrade Fair、Conference、Networking、Film、Showcaseなどを組み合わせたイベント。各国のフェスティバル、ブッカー、エージェント、Music Export団体などが集まる。
BIME Bilbaoビルバオ/スペインヨーロッパとラテンアメリカの音楽産業をつなぐ国際Music Industry Meeting。2026年は10月27〜30日開催。BIME Proのトーク、Workshop、Speed Meeting、NetworkingとBIME LiveのShowcaseを展開。ヨーロッパと中南米双方の音楽市場を横断することを大きな特徴としている。
ACCES – Music In Africa Conference for Collaborations, Exchange and Showcasesヨハネスブルグ/南アフリカアフリカの音楽産業にフォーカスしたConference、Trade Event、Showcase Festival。2026年は10月28〜31日開催。アフリカ各国のアーティスト、レーベル、プロモーター、フェスティバル、ブッキングエージェントなどと海外の音楽関係者が集まり、Networking、Knowledge Exchange、Showcaseを行う。

▼11月

イベント名都市・国概要・規模メモ
Visa For Musicラバト/モロッコアフリカ・中東地域の音楽を中心に扱うMusic Market & Festival。2026年は11月18〜21日開催。2014年から毎年ラバトで開催。アーティスト、フェスティバル、プロモーター、エージェント、文化機関などが集まり、Showcase、Forum、Meeting、国際交流を行う。アフリカ・中東と世界の音楽業界をつなぐプラットフォームとして開催されている。

「音楽フェス」と「音楽業界カンファレンス」は少し違う

今回紹介したイベントには、大きく分けていくつかのタイプがあります。

①Conference
業界関係者によるトーク、パネル、ミーティング、ネットワーキングが中心。

Showcase Festival
これから海外展開を目指すアーティストや、新しい才能を業界関係者に紹介する短いライブが多数開催されます。

Music Market / Trade Fair
レーベル、エージェント、フェスティバル、各国のMusic Export団体などが出展し、商談やミーティングを行います。

④Festival + Conference
昼間は業界向けカンファレンス、夜は街中でショーケースライブという形式。SXSW、ESNS、The Great Escape、Reeperbahn Festival、BIGSOUNDなどはこのタイプです。

イベントによって集まる人も大きく異なります。

ILMCやIFFにはライブツアー、フェスティバル、Booking Agentなどの関係者が多く、
Music Bizではレーベル、配信、Publishing、Music Techなど音源ビジネスの割合が高くなります。

また、ADEはElectronic Music、jazzahead!はJazz、WOMEXやVisa For MusicはGlobal Musicや地域性を持った音楽など、それぞれに独自の音楽コミュニティがあります。

世界の音楽業界には「人と人が直接会う場所」がまだたくさんある

音楽は今、Spotify、YouTube、TikTok、Instagramなどを通して、一瞬で世界へ届けられるようになりました。

日本からリリースした曲を、次の日にブラジルやドイツ、インドネシアの人が聴いていることも珍しくありません。

一方で、海外ツアー、フェスティバル出演、レーベル契約、Booking、Publishingなど、音楽ビジネスの世界では今も人と人が直接会うことが大きな役割を持っています。

北米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカ、中南米まで見ていくと、世界の音楽産業には国境を越えて人が集まり、情報を交換し、新しいプロジェクトが生まれる場所が一年中存在しています。

音楽は、国の産業政策にもなっている

ここまで世界の音楽カンファレンスやショーケースを紹介してきましたが、
さらに視野を広げると、音楽だけではなく、映画、アニメ、ゲーム、Webtoon、
テクノロジーなどをまとめて「コンテンツ産業」として海外へ展開する動きも世界各国で活発になっています。

その代表例のひとつが、韓国・ソウルで開催される EN-TECH, SEOUL 2026 です。

2026年9月にDDP・東大門エリアで開催されるこのイベントでは、SPP International Content Market、EN-TECH Festival、Game・E-Sports Seoul(GES)を同時展開。海外バイヤーとのBusiness Matching、Investment Meeting、Networking、展示、AI・XRなどのテクノロジー、さらにK-POP Showcaseまで、コンテンツ産業を横断したプログラムが組まれています。

韓国ではこうしたソウル市の取り組みに加え、国レベルでもKOCCA(韓国コンテンツ振興院)が K-CONTENT EXPO を世界各地で開催。2026年にもチェコ、ベトナム、チリなどで、韓国企業と海外バイヤーの商談やコンテンツ紹介を行っています。

同じような動きは韓国だけではありません。

  • 台湾|Taiwan Creative Content Fest(TCCF)
    TAICCA(台湾文化内容策進院)が主催する大型コンテンツマーケット。映像、出版、アニメ、ゲーム、音楽、テクノロジーなどを横断し、Pitching、投資、国際共同制作、Business Matchingを通して台湾発コンテンツの海外展開を支援しています。
  • シンガポール|Singapore Media Festival
    シンガポール政府機関IMDAが主導する国際メディアプラットフォーム。Asia TV Forum & Market、Singapore International Film Festival、Singapore Comic Conなどを束ね、映像、IP、ゲーム、クリエイター産業までを国際市場につないでいます。

つまり現在は、アーティストやレーベルだけが海外進出を考えるのではなく、
国や都市そのものがコンテンツを輸出産業として育て、海外バイヤー、投資家、フェスティバル、プラットフォームを呼び込む時代になっています。

日本の音楽業界も、大きく動き始めている

そして日本でも、この数年で音楽の海外展開をめぐる動きが急速に活発になっています。

CEIPA(カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会)が中心となってスタートした
MUSIC AWARDS JAPAN は、「世界とつながり、音楽の未来を灯す」を掲げ、
日本・アジアの音楽を世界へ発信する新しい国際音楽賞として展開。

また、東京・渋谷発の CUEW Showcase & Conference では、SXSW、The Great Escape、ESNS、Reeperbahn Festivalなど世界各地のフェスティバルや音楽業界のキーパーソンを日本へ招聘。1on1 MeetingやNetworking、Showcaseを通じて、日本のアーティストと海外市場を直接つないでいます。

2026年にはCUEWからThe Great Escapeを含む英国ショーケースへの展開も始まり、
「日本で海外関係者と会う」だけでなく、そこから実際の海外出演へつなげる動きも生まれています。

さらに、長年日本の音楽シーンを代表するアワードとして開催されてきた MTV VMAJ も、
2026年は東京ドームで開催。TIMM、MUSIC AWARDS JAPAN、CUEW、VMAJなど、それぞれ役割は異なりますが、日本国内でも「日本の音楽を世界とどうつなぐか」を考える場は確実に増えています。

日本政府も、アニメ、ゲーム、音楽などを含む
日本発コンテンツの海外売上を2033年までに20兆円へ拡大する目標を掲げています。

海外フェスへの出演だけでなく、カンファレンス、Showcase、Music Market、国際アワード、Business Matchingなど、日本の音楽が世界へ出ていくためのルートそのものが、今まさに変化しているところです。

Triplegunsでは、海外で開催されるカンファレンスだけでなく、CEIPA、TIMM、CUEWをはじめとする日本国内の新しい動きや、各国のMusic Export・コンテンツ産業政策についても継続して追っていきます。

世界の音楽業界がどこで集まり、誰と誰がつながり、次にどの市場が動こうとしているのか。

このカレンダーも、新しい動きに合わせて随時アップデートしていきます。